男だって、美肌にこだわる時代なんだ!

男の肌は意外と女子にジャッジされている。
恋愛対象になる女子との距離は45cm以内
けっこう近い。

この距離感で肌を見られているって、ちょっと恐怖かも
だって髭剃り後の化粧水が、ちょっぴりしみたり、なんとなく顔が赤いんだよ 
たまに粉吹いている時さえある。男なのに・・・

得意先の社長にも「なんだ肌荒れてるぞ。飲みすぎか」なんて言われたり

ネットでみつけた〇〇ムギ化粧水とか、薬局でみつけたクリームとか試してるけど全然よくならない。なんでだろ?

そういや、最近似たような感じの肌荒れしていた姉ちゃん、彼氏でもできたのか?
つやつやピカピカになってきてる

なんかエステ行ってるとか言ってたな
姉ちゃん風呂入ってる間にエステで買ったとか自慢していた姉ちゃんの化粧水こっそり試してみるか

おっ、これか、へえぇ、高そうなやつじゃん
まあ1回ぐらいだから、いいか
あれ、これ俺が使ってるやつみたいにピリピリしないな。いいかも

翌朝ー

なんだろう?夕べの姉ちゃんの化粧水がよかったのかな。今日の俺いい感じだ!

今日は1日みんなに「おっ、なんかいいことでもあったのか」「元気そうだな」なんて声かけられた。すげー、うれしい。

今日も姉ちゃんの化粧水拝借しよう。
げっ!姉ちゃんの今日風呂あがってくんの早っ
「ちょっと、アンタ。なに人の化粧水使ってんのよ!」
「ごめん。最近姉ちゃんのつやプルできれいになったから、ちょっと俺も試してみたくて」
「あら、そうわかる♡そうなの♪きれいになったってみんなに褒められるのよ。これ普通のお店じゃ、売ってないのよ。すごいいいのよ。アンタも化粧水だけじゃなくてこのクリームも使ってみ。あぁ、でも今日だけね。あとは自分で買いなさいよ」

なに!化粧水だけじゃなくてクリームも付けるのか。ふんふん俺は、突如デパートの美容部員化した姉ちゃんに言われるまま化粧水、クリームを付け始めた。

「でも、アンタと私じゃ、ちょっと肌タイプ違うかも。今度エステにいったら、アンタのことも聞いてきてあげる。あっ、そうだ。たしかアンタみたいな悩める敏感肌用のメンズ用ショップ作ったって先生言ってたから、そこで相談してみたら?」

「ふ~ん、そうなんだ」

ひとまず、姉ちゃんの怒りを鎮め、お目当ての化粧水とクリームをつけて俺は姉ちゃんの部屋を出た。

ー翌朝ー

「違う!確かにちがう。俺きれいになっとる」思わずアイドル張りに髪をかきあげ、洗面所の鏡で自分を見る。

「アホッ!」声のする方を振り向くと姉ちゃんが立っていた。
俺の横で歯磨きし始めた姉ちゃんが、俺をじっと見ている・

「なんだ。なんか文句あるのかよ」俺は、心の中で呟きながらヘアワックスを付け始めた。

「いや、なんだかいつもカサカサしてくすんでたアンタの肌、やけにツヤツヤしてんなと思って」

「えっ!姉ちゃんもそう思う?俺、おれもそう思うんだ。あれ姉ちゃん今日も貸して」

「だめ!自分で買いな。ここショップの名前だから、問診アンケートに答えて、ほっぺたの写真撮って選んでもらいな。最初は、絶対プロに選んでもらった方がいいから」

パソコン見ながら
「けっこうアンケート多いじゃん、でも、それだけ俺の肌みてくれるってことか。
あっと最後にほっぺたの写真つけて送信っと。早く俺もあれ使ってみたいな」

数日後
コレコレ、待ってたぜ。俺のスキンケアキット。へぇ使い方は会員専用ページでみれんのか。楽しみ 

前から気になってた得意先の女子に納品書にサインしていたら「最近たのしそうですね。何かしてるんですか?」って話しかけられた。超うれしい!
やっぱ肌って大事なんだな。ありがとうPROにおまかせスキンケアよ。君は俺の救世主だぜ。