日焼け止めについて

日焼け止めを重ねると効果は高くなる?
SPF(Sun Protection Factor=紫外線防御指数)は、UV-Bによる日焼けをどのくらい遅らせることができるかを測定したものです。
SPFはそれぞれの紫外線防止用化粧品について単独に測定されたものなので、SPF30+SPF20がSPF50と、単純に足して考えることはできません。
しかし、日焼け止めクリームの上にファンデーションを重ねれば防止効果は高まります。
紫外線防止用化粧品は、生活シーンに合わせて選び、効果的に使用されることをおすすめします。
日焼け止めを塗ったのに、日焼けしてしまいました。なぜですか?
SPF値の高いウオータープルーフタイプの日焼け止めでも、一度塗っただけでは、時間の経過とともに多量の汗や皮脂、プールや海の水、タオルで拭いたり手でこすった際の摩擦などが原因で、落ちてしまうことがあります。
また、塗りムラがあったり、使う量が少なすぎても十分な効果は得られません。
日焼け止めが表示通りの紫外線防止効果を発揮するためには、適切な量をムラなく塗ることと、少なくとも2~3時間おきを目安に塗り直していただくことをおすすめします。
去年の夏、使い残した日焼け止めを今年も使うことはできますか?
基本的にお勧めはしません。
開封時に変な臭いがせず、分離していない、変色していない等、購入時と同じ状態の場合は、使用することが可能です。
ただし、キャップを開けてみて、中味が分離している、変な臭いがする、色が変わっているなど、どこかおかしいと感じた時は、変質している可能性がありますので、使用は避けてください。
また、体質や体調、季節や年齢などによって、使用中または使用後に、ほてり、かゆみ、赤み、痛み、腫れなどの異常が肌にあらわれることがあります。
その場合はご使用をおやめ頂き、必要に応じかかりつけの医療機関の受診をおすすめいたします。
保管する時には、容器の口元をきれいにふき取り、キャップをきちんと閉めて、温度変化が少なく直射日光のあたらない場所に保管してください。
日焼け止めをリキッドファンデーションや基礎化粧品と混ぜて使っても構いませんか?
日焼け止めに限らず、化粧品は本来混ぜずに使うものです。
複数の製品を混ぜてしまうことで、それぞれの特徴、成分の働きなどがそこなわれてしまう可能性があります。それぞれの商品は混ぜずに、一品ずつ基本の使用方法でていねいにお使いください。
紫外線防御剤とはどういうものですか?
日焼け止め(サンスクリーン)は、「紫外線吸収剤」や「紫外線散乱剤」と呼ばれる紫外線防御剤を含有し、紫外線から肌を守っています。
紫外線吸収剤は、吸収剤そのものが紫外線を吸収し、その紫外線エネルギーを熱エネルギーなどに変えて放出することにより、紫外線の肌への悪影響を防いでいます。
そのとき発生する熱エネルギーは、ヒトにはまったく感じられないような程度の変化ですので、お肌が熱くなるような心配はありません。
また、紫外線散乱剤は粉末原料を主とし、肌の表面で紫外線を乱反射などさせることにより、紫外線の肌への悪影響を防いでいます。
日焼け止めが目にしみます。どうしたらよいですか?
日焼け止めに配合されている成分について、目に対する安全性を確認しておりますが、誤って目に入ってしまった場合には、しみたり涙が出ることがあります。
このようなときには、よく洗眼していただくとともに、目の周囲も洗ってください。
また、日焼け止めを塗る際には、目に入らないよう目の周りを避けてお使いいただくとともに、日焼け止めを塗った手で目をこするなどして目に入らないようご注意ください。
また、汗を拭くときは、目に入らないようタオルで軽くおさえるように拭いてください。
子どもに大人用の日焼け止めを使ってもいいですか?
お子さまも、大人用の日焼け止めをお使いいただけます。
ただし、お子さまの皮膚は大人よりずっと薄く未熟で、外からの刺激にとてもデリケートであるため、肌へのやさしさを配慮した日焼け止めをおすすめしています。
乳幼児のお子さまは、日焼け止めを塗っていても、日よけや帽子、薄手の上着などでお肌を守ることが大切です。
特に1歳未満のお子さまはお肌も未熟ですので、日差しの強い時間帯(10時~14時)、日差しの強い場所への外出は避けるなど、ご配慮ください。
また、ご使用の際は、腕などに少量を試してからお使いください。
日焼け止めが衣服や鞄についたときの落とし方を教えてください。
日焼け止めをつけた後の肌が衣服や車のシートなどとこすれた場合、白く残ることがありますのでご注意ください。日焼け止めが衣服についた場合はすぐに洗剤でていねいに洗ってください。
塩素系漂白剤を使って洗濯した場合、衣服がピンク色になることがあります。
日焼け止め商品の注意表示をご確認いただき、塩素系漂白剤を避けるよう記載があった場合は、ご使用を避けてください。
万が一、塩素系漂白剤の使用により衣服が変色してしまった場合は、水にしばらくつけた後、中性洗剤でていねいに洗い、乾かしてください。
また、衣服以外についた場合は、すぐにふき取ってください。
万が一、革の鞄などについてしまった場合、クリーニング店か、鞄のメーカーにご相談いただくことをおすすめしております。
日焼け止めがつくと、色落ちしたり、傷めることがありますので、家具、小物、ネイル、革製品などにつかないようにご注意ください。

Q&Aの一覧へ戻る